歯の本数が通常より多い 過剰歯
投稿日:2020年10月13日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。歯科医師の名倉です。
歯の本数は本来子どもの歯では20本、
大人の歯では親知らずを除き28本生えますが
それより多く生えてくることがあります。
それを過剰歯といいますが
通常の歯より小さく矮小歯として生えてくることが多いです。
過剰歯は上顎の正中部に多く見られ、ついで下顎の小臼歯部に見られます。
過剰歯は通常の歯と同じように頭を口腔内に向けて生えてくる場合(順生)と
逆さに生えている場合(逆生)があります。
また口の中に生えている場合と顎の骨に埋まっている場合(埋伏)があります。
過剰歯は逆生の埋伏歯が多いと言われ、
歯科治療時に行ったX線検査で偶然発見されることが多いです。
順生で口腔内に生えている場合、
特に症状がなければ経過観察をすることになりますが、
埋伏歯では歯並びに影響が出たり、永久歯の歯根を吸収してしまったり
過剰歯の周りに膿が溜まったりと悪影響が出てしまうので
時期を見て抜歯することが多いです。
さらに逆生の埋伏歯だと鼻の方に生えていこうとしてしまって
抜歯が難しくなる場合もあります。
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