マルチブラケット装置の特徴・種類についてご紹介

ワイヤー矯正時に歯の表側に接着するブラケットのことを、マルチブラケット装置といいます。近年に普及しているマウスピース型矯正装置より、はるかに歴史が長い（100年以上）ため適用範囲も広く、比較的どのような症例（難症例）にも対応が可能となります。

ここではマルチブラケット装置の特徴と種類について詳しく説明させていただきます。

マルチブラケット装置の特徴

表側の矯正治療では、歯面に接着したブラケットの溝に矯正用ワイヤーを通し、生体の骨再生メカニズムに無理のない速度で歯を移動させ歯並びを整えていきます。ワイヤーと歯が直接接触するのではなく、ブラケットを介して歯へ持続的に力を伝える役割を果たしているのです。

ブラケットは固定式の矯正装置になります。患者さん自身で取り外しのできるマウスピース型とは違って、治療期間中は装置がずっと装着されたままになります。

マルチブラケット装置の種類【その一：目立ちにくさ重視ブラケット】

目立たないブラケットは二種類あります。一つ目はセラミックブラケットです。

材質は陶器で作られており、よく保険外の前歯の差し歯などに使われるため審美的に優れています。　途中で黄ばんだり、コーティングの色が剝がれてしまうといった心配がありません。

二つ目はクリアブラケットです。

プラスチック製のものになります。セラミックに比べて安価なのですが、年月の経過により黄ばんでくるのと摩耗が生じ、装置が歯から外れやすいということが欠点になります。　　　　　　　　　　　　

マルチブラケット装置の種類【そのニ：耐久性重視ブラケット】

ブラケットの中で一番歴史が長く、耐久性に優れているのはメタルブラケットです。

金属製です。

矯正治療の経験がなくても一度は見かけたことがある方もいらっしゃると思います。審美的に前歯に使用すると目立ってしまうため、歯の中で一番力が加わる奥歯によく使用されます。

事前にマルチブラケット装置の特徴や種類を理解することが大事

これからワイヤー矯正で治療をお考えの方は、あらかじめブラケットの特徴や種類を知っておくとよいでしょう。

共通していえることは、どのブラケットを使用しても矯正による歯の痛みは大なり小なり生じます。またブラケットを選ぶ際に費用や審美性、耐久性も勿論大事なのですが、歯の状態やアレルギーの有無も考慮されるとよいでしょう。

そして固定式のためブラケット装着後は必ず歯科衛生士からの歯ブラシ指導を受けて下さい。

当院では目立たないブラケット装置を用いたワイヤー矯正をおこなっております。またより目立ちにくい舌側矯正やマウスピース矯正も取り扱っておりますので、お気軽にご相談ください。

お待ちしております！