なるべく歯を抜かない非抜歯矯正法
このページの目次
- 1 矯正治療で歯を抜くべきなのか?
- 2 矯正治療で抜歯を回避するための方法(歯のスペースを確保する)
- 3 すべてのケースで抜歯を避けられるわけではありません
- 4 矯正治療中に歯がグラグラして抜けそう!?抜歯が心配な方へ
- 5 小児矯正治療費(子ども・乳歯列期・混合歯列期)
- 6 成人矯正治療費(大人・永久歯列期)
- 7 マウスピース型矯正装置(インビザライン)のリスク・デメリット
- 8 マウスピース型矯正装置(インビザライン)と薬機法等について
- 9 マウスピース型矯正装置(クリアコレクト)のリスク・デメリット
- 10 マウスピース型矯正装置(クリアコレクト)と薬機法等について
- 11 自費診療費の分割払いについて
- 12 千葉県柏市で非抜歯矯正治療をお考えの方はぜひ矯正相談へ
矯正治療で歯を抜くべきなのか?
※矯正歯科治療は公的医療保険の適用外の自費(自由)診療となります。
※口腔内の状態によって、虫歯治療や歯周病治療、抜歯等が必要となる場合があります。

多くの患者様からご質問頂く内容に、「歯並びが悪くなる原因は何?」というのがありますが、こちらのご質問には「顎の骨の大きさと歯の大きさのバランスがとれていない」ことが原因であるとお答え致しております。
しかし、抜いて良い歯なんてありません。どのような歯並びの矯正であっても歯を抜かずに行うのが理想です。抜歯を伴う矯正では咬み合わせを適切にするのが難しいケースもありますので、可能であれば歯を抜かずに矯正治療を行っていきたいものです。矯正治療時に抜歯を極力回避する方法として下記のようなものがあります。
矯正治療で抜歯を回避するための方法(歯のスペースを確保する)
十分なスペースの確保が難しい場合には抜歯をご提案させて頂きますが、一部の患者様は下記3通りのスペース確保により抜歯をせずに矯正治療ができる可能性があります。
IPR(=ディスキング)
こちらのIPRでは、歯の側面を削ることによりスペースを確保していきます。この治療法で削る範囲は0.2~0.5mmとエナメル質全体のわずかな量ですので、虫歯になりやすくなったり歯の寿命が短くなるといった心配はありません。
矯正治療においてポピュラーな治療法となっておりますので、ご安心頂ければと思います。
IPR(=ディスキング)のリスク・副作用等
- 一時的な知覚過敏
- 歯と歯の間の隙間(ブラックトライアングル)ができることがある
- 清掃しづらくなる場合がある
歯の遠心移動
歯の移動スペースを確保するためにエナメル質を削る方法と合わせて行われることも多い方法で、奥歯をより奥へと移動させる方法になります。
顎の骨に歯科矯正用アンカースクリューを埋め込み、それを軸として歯の移動を行っていきます。さらにマウスピース型の装置を装着することで効率良く移動させていくことができます。
歯の遠心移動のリスク・副作用
- 歯根の吸収(歯を動かす力が強すぎる場合)
- 歯肉の退縮やブラックトライアングルの出現
- 歯列やかみ合わせのバランス変化
- 一時的な痛みや違和感、噛みにくさ
- 治療後にわずかな後戻りが起こる場合がある
歯軸傾斜を改善して十分なスペースを確保する
歯軸傾斜が原因となり、適切なスペースが確保できていないことも多く見られます。このようなケースでは歯を抜くことによりスペースを確保するのではなく、歯の傾斜や軸を適切な状態としてスペースを確保する方法をおすすめしています。
歯軸傾斜改善のリスク・副作用等
- 無理に傾斜させると、歯列のアーチ形状が不自然になる可能性がある
- 歯の軸が不自然だと、力のかかり方が偏って摩耗や顎関節症のリスクが高くなる。
- 歯軸の傾きによって歯周組織への負荷が増加すると、炎症や歯周病のリスクが高くなる。
すべてのケースで抜歯を避けられるわけではありません
ただし、上記を行っても顎に十分なスペースが確保できないケースや、顎の骨を十分に拡大することが難しいケースでは歯を抜く矯正も必要と思います。
矯正治療で抜歯するのは主に小臼歯と呼ばれる4番目の歯になります。抜歯するかしないかの正確な診察・検査が必要となりますので、矯正治療を行う際にはぜひカウンセリングにてご質問頂ければと思います。
矯正治療中に歯がグラグラして抜けそう!?抜歯が心配な方へ
矯正治療中において、歯周病や虫歯でもない健康な歯なのに歯がグラグラして今にも抜けそうな状態で心配される方がいらっしゃいます。
それは歯根膜という顎骨と歯の間にあるクッションの役割を果たす膜が、矯正治療中に歯を動かしていることにより厚くなり、そのクッションの厚み分、グラグラと歯が動く状態になります。しかし、治療が進んでいくと、また、治療が完了すると歯根膜の厚さも正常に戻り歯の同様は治まります。
小児矯正治療費(子ども・乳歯列期・混合歯列期)
※料金表の価格は全て税込価格です。
※抜歯、虫歯治療が必要な場合、料金は別途頂戴いたします。
| 名称 | イメージ | 特性 | 料金(税込) |
|---|---|---|---|
| 矯正相談 | ![]() |
矯正治療の相談をお受けします。 | 無料 |
| 精密検査/診断費 | ![]() |
歯の型、顎、頭蓋骨のレントゲン、顔や口の中の写真を撮ります。 | 35,000円 |
| 第Ⅰ期施術料 | ![]() |
(乳歯と永久歯の混合歯列期の治療) 取り外しできる装置や部分的に付けたままの装置を用いて、すでに生えている永久歯の不正を治し、上下のあごの成長のバランスを整え、これから生えてくる永久歯がなるべくきれいに咬み合わさるように誘導していきます。第Ⅰ期治療は、不正咬合が重症化するのを予防し、将来の第Ⅱ期治療の期間を短縮し、スムーズに行えるようにするための治療でもあります。 |
500,000円 (装置代、調節料込) |
| 第Ⅱ期施術料 | ![]() |
(永久歯が生え揃った後の全体的な治療) 1本、1本の歯を動かすため、マウスピース型矯正装置やワイヤーを用いて歯並びを整え、正しい噛み合わせを作っていきます。 |
矯正検査・診断料 30,000円 施術料 450,000円 (装置代、調節料込) |
| 歯列矯正用咬合誘導装置 (ムーシールド) |
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乳歯列期に受け口(反対咬合)を改善する装置です。 乳歯列期に治療を行う事によって正常な顎骨の成長発育の促進及び、永久歯の正しい生え変わりを期待します。 就寝時にこの装置を装着する事によって舌や口腔周囲筋の状態が整えられ反対咬合が改善します。 | 110,000円 (装置代、調節料込) |
| 保定装置料 | ![]() |
治療終了後、歯並びを安定させるための装置です。 ①透明なワイヤータイプと上下顎前歯の裏側にワイヤーにて固定 ②マウスピースタイプと上下顎前歯の裏側にワイヤーにて固定 ※片顎3枚まで再作製可能 |
①55,000円 ②70,000円 |
| クリーニング、保定観察料 | ![]() |
治療中のクリーニング、保定装置装着後のメンテナンスを行います。 | 3,000円 |
成人矯正治療費(大人・永久歯列期)
※料金表の価格は全て税込価格です。
※抜歯、虫歯治療が必要な場合、料金は別途頂戴いたします。
| 名称 | イメージ | 特性 | 料金(税込) |
|---|---|---|---|
| 矯正相談 | ![]() |
矯正治療の相談をお受けします。 | 無料 |
| 精密検査/診断費 | ![]() |
歯の型、顎、頭蓋骨のレントゲン、顔や口の中の写真を撮ります。 コンピューターによる歯の移動シミュレーションまで行います。 | 全顎矯正検査・診断料 55,000円 部分矯正検査・診断料 35,000円 |
| マウスピース型矯正装置(インビザライン) | ![]() |
上下顎の全顎矯正(インビザラインのみ) | 950,000円 |
| 軽度の部分矯正 (前歯のみの審美的な改善) マウスピース交換7枚まで |
片顎 310,000円 両顎 400,000円 |
||
| 軽度の全顎矯正 マウスピース交換14枚まで |
片顎 500,000円 両顎 650,000円 |
||
| マウスピース型矯正装置(クリアコレクト) | ![]() |
上下顎の全顎矯正 | 770,000円 |
| 軽度の全顎矯正 | 550,000円 | ||
| 部分矯正 | 330,000円 | ||
| マウスピース型矯正装置(クリアアライナー) | ![]() |
軽度の部分矯正 (前歯のみの審美的な改善) マウスピース1枚から作成可能 |
契約料 200,000円 マウスピース作成毎に20,000円 |
| 表側矯正(白いワイヤー等) | ![]() |
歯にブラケットを貼り付けて歯を動かす方法です。一般的な大人の成人の矯正治療です。白いワイヤー、白い矯正装置を使用しますので目立ちづらいです。 (装置代、調節料込) |
950,000円 |
| 舌側矯正 | ![]() |
歯の内側にワイヤーを架け、外からは器具がまったく見えないようにします。 (装置代、調節料込) |
舌側矯正(上顎)+ホワイトワイヤー(下顎) 1,350,000円 舌側矯正 1,550,000円 |
| 部分的な矯正 | ![]() |
部分的な矯正です。歯を1本~数本移動させ、隙間が空いてしまっている歯や、傾いている歯を正しい並びに整えます。 (装置代、調節料込) |
口腔内を6分割した場合 一部位あたり 300,000円 |
| IPR | ![]() |
歯と歯の間(隣接面)をわずかに削り、スペースを確保する処置です。 ※矯正治療の際、必要に応じて行います。 |
無料 |
| 遠心移動 | ![]() |
歯をお口の奥側へ移動させ、歯を並べるスペースを確保する処置です。 ※矯正治療の際、必要に応じて行います。 |
無料 |
| 保定装置料 | ![]() |
治療終了後、歯並びを安定させるための装置です。 ①透明なワイヤータイプと上下顎前歯の裏側にワイヤーにて固定 ②マウスピースタイプと上下顎前歯の裏側にワイヤーにて固定 ※片顎3枚まで再作製可能 |
①55,000円 ②70,000円 |
| クリーニング、保定観察料 | ![]() |
治療中のクリーニング、保定装置装着後のメンテナンスを行います。 | 3,000円 |
矯正治療に伴う一般的なリスク・注意点(一例)
- 歯の移動に伴う違和感や鈍痛を感じる場合がございます。
- 症例によっては抜歯が必要となる場合がございます。
- 矯正完了後は、保定処置を行わなければ歯が後戻りする場合がございます。など。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)のリスク・デメリット
- 1日あたり20時間以上装着をしていなければならない
- マウスピース矯正だけでは治療が難しい場合がある(一時的にまたは部分的にワイヤーとブラケットによる従来の矯正方法を平行して行うことにより治療可能となります)
- 十分な装着時間が確保できていないと矯正期間が長くなったり、治療結果に影響が出る可能性がある
- 歯が移動する際、鈍痛や違和感を感じる場合がある
- マウスピースを装着したまま糖分の多い飲料水などを飲むと、歯が溶けやすくなり、虫歯リスクが高くなる
マウスピース型矯正装置(インビザライン)と薬機法等について
- マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、薬機法上の承認を得ておりません。
※マウスピース型矯正装置(インビザライン)で用いるクリンチェック・ソフトウェアは薬機法の承認を得ています。 - マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、米国アライン・テクノロジー社が製造している製品です。当院は、アライン・テクノロジー・ジャパンを通じて入手し、矯正治療に使用しています。
- 日本国内においても、様々なマウスピース型の矯正装置が製造・販売されており、薬事承認されている物もいくつかございます。日本で医療機器として認可をいただく場合は「日本の国家資格を有した医師・歯科技工士が薬事承認されている材料で製作した物」または、「薬事承認された材料で製作した既製品」でなければならないため、海外で製作されるマウスピース型インビザラインは認められません。
- マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、1998年にFDA(米国食品医薬品局)により医療機器として認証を受けています。世界でこれまで約1,300万人以上(※2022年6月時点における「インビザライン・システム」および「インビザライン Goシステム」の合計)の方が治療を受けられていますが、矯正治療に伴う一般的なリスク以外の副作用等については報告はありません。
- マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、完成物薬機法対象外の矯正歯科装置です。そのため、承認薬品を対象とする医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
マウスピース型矯正装置(クリアコレクト)のリスク・デメリット
- 歯の移動に伴い、痛みや違和感を感じることがあります。
- 装着初期に発音のしづらさや圧迫感が生じる場合があります。
- マウスピースの装着時間が不足すると、計画どおりに歯が動かず治療期間が延びることがあります。
- 咬み合わせの変化により、一時的に咀嚼しづらく感じる場合があります。
- 歯肉に炎症や圧痕が生じることがあります。
- 治療後に後戻りが生じる場合があります。
- 矯正治療全般に共通するリスクとして、歯根吸収・歯肉退縮などが起こることがあります。
マウスピース型矯正装置(クリアコレクト)と薬機法等について
- マウスピース型矯正装置(クリアコレクト)は、薬機法に基づき厚生労働省の承認を受けた医療機器です。(承認番号:30300BZX00112000/管理医療機器(クラスII)に分類)
- ストローマン・ジャパン株式会社が製造販売を行っています。
- 矯正治療に伴う一般的なリスク(歯の移動に伴う痛み、違和感、後戻りなど)が生じる場合があります。
- 医薬品副作用被害救済制度の対象となります。
自費診療費の分割払いについて
自費診療のお支払いのみクレジットカードとデンタルローンをご利用いただけます。詳しくはスタッフまでご相談ください。
千葉県柏市で非抜歯矯正治療をお考えの方はぜひ矯正相談へ

柏KT矯正歯科では、日本矯正歯科学会の認定医が非抜歯矯正治療を担当致します。相談・セカンドオピニオンも実施しておりますので、千葉県柏市で非抜歯矯正治療を受診する矯正歯科をお考えの方は、お気軽にご連絡ください。矯正相談では動画シミュレーションによる歯並びが治っていく様子の確認、さらにあなたに適している装置の選択肢や非抜歯矯正治療の治療費や治療期間、分割払いに関してなどについてもお話しも致します。必ず抜歯をしないで矯正治療ができるとは言い切れませんが、できる限り歯を抜かないで治療ができるよう考えます。皆様のご来院お待ちしております。





















