口腔習癖と歯並びの関係
投稿日:2020年9月19日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。歯科医師の名倉です。
前回歯並びに影響する口腔習癖にはいくつかあるとお話しましたが、
具体的にはどういう影響が出てしまうのかお話します。
お口の周りの筋肉と舌が拮抗して歯並びを維持するとお話しましたが、
口呼吸では口がずっと空いていることにより
唇からの力がかからないので、上顎の前歯が前に出て(唇側傾斜)
出っ歯と呼ばれるような見た目になってしまいます。
また普通の状態では”U”のように並んでいる歯並びですが
”V”のようになってしまい(狭窄歯列弓・V字状歯列弓)
歯が並ぶスペースが足りなくなってしまい叢生になってしまいます。
吸指癖でも上顎前歯の唇側傾斜や狭窄歯列弓が見られます。
下顎では反対に前歯が舌の方に倒れてしまったり(舌側傾斜)
奥歯が上の歯と下の歯ですれ違って噛んでしまって(交差咬合)
うまく噛み合わなくなってしまったりします。
また、上の前歯と下の前歯が全く噛み合わない開咬という状態になってしまいます。
前回お話したように口腔習癖にはまだ種類がありますが、
今回は比較的見られることの多い口呼吸と吸指癖について詳しくお話しました。
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